オレンジいろっておいしそう

MeseMoa.(ex.むすめん。)オタクの戯れ言をぽいぽいする箱。書き手は橙色の民。

【考察】Maze【かもしれない】

MeseMoa.さんの全国ツアー「Maze No.9」のストーリ-に
オタクが死屍累々となっている今日この頃。

 

みなさん元気ですかーーーーー?
私は元気でーーーーーす。

 

えぇ。
グループの結成以降の紆余曲折を感じさせる演出がある中
推しの存在がびっくりするくらいきれいさっぱり含まれていなかった橙の民ですが、
元気に生きていまーーーーーす。

(冷静に考えたらサクッと盛り込むには重いし、
 ややこしくなっちゃうからしょうがないとは思ってはいます)

 


さて、このツアーのメインテーマ曲といっても“過言ではない”、
MeseMoa. 3rd Single Flower Wind の収録曲である「Maze」。

 

連携したツアーのストーリー構成も含めて謎が多い楽曲です。
歌割りの関連性など、気になることがたくさんあります。

 

ツアーのストーリーについての考察は、
まだ自分の目で全部は拝見していないのでとりあえずおあずけ、
楽曲に重点を置いて気になった点を考えてみたいと思います。
恒例の考察もどきですがお付き合いくださいませ。

 

※ツアーのストーリーの詳細には触れないように気を付けますが、
 ふんわりネタバレが含まれることがあるのでご注意ください。

 

※憶測と推測と個人的な解釈で構成されている文章ですので、
 苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 


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ドア
立ち並ぶドア

ドア
選ぶ意味とは

どうか思い出して

I..., I wander

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まず単語として意識せざるを得ない「ドア」
「ドア」から連想するとしたら、
入口や出口、開くもの、通り抜ける通過点、隔てるもの、選択肢。

 

立ち並ぶ、選ぶ、という文脈からドアは複数あるようです。

 

ちなみに「立ち並ぶ」は文字通り「立って並ぶ」の他に
「同じくらいの能力をもっている」という意味で使うことがあります。

 

一見違いが判らないような、同じようなものが複数ある中で
人生においてどの選択肢を選ぶのか、とも感じられます。

 

どうか思い出して、は
ツアーのストーリー構成の共通項である
パラレルワールドでは自分がMeseMoa.のメンバーであることを忘れて、
 別の人生を歩んでいる」という設定に準えたものでしょうか。

 

※Maze“No.9”の9番目に披露されたクソ様のストーリーだけ、
 この前提が「MeseMoa.のメンバーであることを忘れている」ではなく、
 「MeseMoa.から卒業していないことを忘れている」に置き換えられました。
 つまり助けに行ったメンバーはクソ様に
 「グループを卒業していないことを思い出させる」という構成。
 ここについて深読みすると結構しんどいので、今はやめておきます…。

 
「I wander」は直訳すると「私はさまよっている」ですが、
アルファベットの「I」が9番目であること、
ストーリーの構成、脚本を手掛けてくださった浅井さやか先生の
「そこに“愛”しかない」というお言葉も気になります。

 


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分岐不可避(Oh)
正解不可視(Oh)
いないいないばぁ
いないいないばぁ
抜け出せるのか?

I..., I wander

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分かれることを避けられない。
正解を肉眼で見ることもできない。
言葉の選び方から、わりと追い詰められた状況を感じます。

 

いないいないばぁというと、一般的には赤ちゃんをあやす時に使う、
赤ちゃんの前で自分の顔を両手で覆いながら「いないいない」ととなえ、
「ばあ」と同時に両手を顔からどけて赤ちゃんに顔を見せるアレですよね。

 

ここで出てくる「いないいないばぁ」は、
顔を隠す動作自体と語感がいいことだけでも十分に納得できるのですが、
「いないいないばぁ」を調べてみると

 

「いないいないばあという遊びを発達心理学の概念を用いて解説すると、
 これを喜ぶのは(個人差はあるが)自我が芽生え自己と他者の分離が始まる
 生後6ヶ月以降の赤ちゃん。いないいないばあをしている相手を他者として認識し、
 「いないいない」という一時的な分離から再会を予期した後に、
 「ばあ」と予期通りに再会が叶う事に喜びや興奮を感じているものと思われる。

 なお、赤ちゃんにとっては、顔のみが他人の存在のすべて(幼児に人物の絵を
 描かせると顔だけを大きく書き、体は申し分程度の大きさしか書かないことが多い)
 であり、顔を隠すと本当にその人が消えたと思いこむと考えられている。』

 

という内容を発見。
思ったよりも奥が深いぞ、いないいないばぁ。

 

別れと再会とその喜びを表しているのも然り、
追い詰められている状況で唐突に出てくる幼児向け言葉の
アンバランスさが醸し出すサイコパス感。

 

迷路(物理)なり、追い詰められた状況から脱け出すことができるのか。
不安を掻き立てられます。

 


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八方塞がり(Oh)
堂々巡り(Oh)
いないいないばぁ
いないいないばぁ
本当にそうなのか?

ドアから右手が離せない

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八方塞がりって陰陽道から来ている言葉のようですね。
どの方向に向かってもすべて不吉の結果を招くこと。
転じて、どの方法もふさがれてしまって、どうにもならないこと。

 

堂々巡りは同じところをぐるぐるしている様子。

 

あれ、なんかドアどころか
進むべき道とか出口とかそういうやつすら見えなくなってきた…。

 

あまりに追い込まれると、ドアがあることすら分からなくなっちゃう。
そうか、ドアは無色透明…。
どこに向かえばよいのか分らなくなってしまって
まるでどうにもならないように感じているかもしれないけれど、
自信に問いかける「本当ににそうなのか?」

 

1番の“ドアから右手が離せない”
2番の“なぜ君から目が離せない”
どちらにも「?」がついていないことから
「そのドアに手をかけてしまった理由」も
「その存在から目が離せない理由」も
本当は答えを知っているのではと想像します。
それが信じられない、信じたくないものであればあるほど
なぜ、と疑いたくなるのが人間かなぁ、なんて。

 


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Wanderer Wanderer 今どこらへん?
上空から見りゃそりゃ一目瞭然
暗いよ 狭いよ あとどんだけ?
色彩で照らしゃそりゃ一望千里
でも無理だね
だって僕らは
地べたを這い泥を喰らい
抗い迷う生物だから

I..., I wander

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Wandererは彷徨う人。
ただ、ツアーで聴いた時には「Wonderland」にも聞こえたんですよね。
Maze No.9の公式特設サイトにも記載されていますが、
彼らが彷徨っているのは
MeseMoa.ランドの『MazeNo.9』という、
 9人1組となってゴールを目指す巨大迷路アトラクション」
そのように聴かせたい言葉のトリックかもしれません。

 

今どこらへん?と尋ねる状況って、
「終着点がはっきりしている状況で現在地を確認する」だと思うんですよね。
もしもハリポタの炎のゴブレットに出てくるような迷路だったなら、
たしかに上から見れば現在地が分かります。

 

でも、暗いよ狭いよとあるので、どうやら天井もある塞がれた状況のよう。

 

「色彩で照らす」はDD的解釈()をすれば
サイリウムの光で導く」的なことだと思っていたんですが
どうやらそれでは無理だね、と。
おや…?

 

調べなおすと色彩は色味の他に「物事の性質、傾向」、
「照らす」は「参照する」という意味もあるようです。
「ありきたりな傾向をなぞれば、視界がひらける」…?

 

迷宮の意図するところが物理ではなく比喩だとして
「全ての状況を把握できる位置の人間から見れば、現在地は一目で明らかにわかる」
かつ
「ありきたりな傾向をなぞれば、視界がひらける」
でも、それはできない。
だって僕らは
「苦々しい想いをしてでも自らの意思を通すから」…?

 

生物と書いてヒトと読ませていることの解釈がうまく表現できないのですが、
「人」でも「ヒト」でもなく「生物(ヒト)」ろいう表現を選んでいること。

 

えーーーーーーーーー
これめちゃくちゃDANJI&ZENBUみ感じるんですけどーーーーー(頭抱え)

 


いまやアイドル戦国時代。
ファンの獲得も含め勢力図は日々変化し、グループの存続だって当たり前ではありません。
いろんな人生選択、いろんなメンズアイドルであふれる中で、
メンバーからすれば、今MeseMoa.としていること。
オタクからすれば、今MeseMoa.さんのファンでいること。
同じようなドアが並ぶ中、どれを選ぶかは自分次第。

目標(たまねぎ的なアレかしら)に向かっているはずなのに、
いつのまにか五里霧中、目の前の道を見失いそうになる。
傍から見れば「そんなの無理だよ」と言われるかもしれない。
もしくは極論、無茶して実行すること自体はできるかもしれない。
“地下アイドル”からもう一歩抜け出したい。
例えば、こういうことやれば売れるよね、みたいな
他と同じようなありきたりな傾向をなぞれば簡単に世界が変わるかもしれないけど、
セルフプロデュースから始まったアイドル気取りの素人集団は、
自分たちの意志とやり方で進んでいく。

 

…過剰解釈ですけどねっ。
「色彩で照らしゃそりゃ一望千里」が「でも無理だね」とつながるところが
今回解釈を進めるにあたって一番悩みました。
受け取り方によってはすごく絶望的。
“無理”って、結構強くてどうしようもなくて切なくなる言葉じゃないですか。
どんな意図でこの言葉を選んだんでしょう…気になる…。

 


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動機不可解(Oh)
救済不可能(Oh)
いないいないばぁ
いないいないばぁ
諦めるのか?

I..., I wander

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動機が分からない、理解ができない。
救済もできない。
ものすごい手詰まり感です。

 

そういえば、ツアーのストーリー部分でも
彼らがこの迷宮の扉を開かなければいけなくなったきっかけについては
物語の中では一切触れられていません。
突如天の声的な何か(cv.しゃっちょ)による誘導が始まります。
何者のどんな意図でその状況に陥っているのかもわからず、
それでもただただ進まなければいけない、
気味の悪さが際立っている部分でもあります。


どうでもいいんですけど、

篠原社長が標準語でべったべたの甘ったるい喋り方してるの
めちゃくちゃサイコパスみありません?????

好きです。

 


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行ったり来たり(Oh)
独り善がり(Oh)
いないいないばぁ
いないいないばぁ
本当は知ってんだろ?

なぜ君から目が離せない

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行ったり来たりということは扉を開けてしまった人が
パラレルワールド《もう一つの世界》へ行ってしまうことでしょうか。
それとも、連れ戻しに行った人の事でしょうか。
迷いが生じているような印象があります。
パラレルワールドの各々の設定がまたエモすぎるんですけど(一旦割愛)
どれも、その道を選んだとしても不思議ではない、
決して「間違った世界」ではないんです。
もしかしたら、そちらの世界にいる方が、幸せなのかもしれない。
連れ戻したい、と思うのはずっと一緒にいた記憶がある側だからこそですが、
それは本当に望まれているのか…?

 

パラレルワールドではそれぞれ別の生き方をしていて、
いろいろなリンクはあるものの、ごっそり記憶も書き換わっているようです。
でも、メンバーそのもの。
端的に言うと「魂(本質的なもの)が同じ」といったイメージでしょうか。

 


人によっては普通の生活をしながらも
なぜか心に穴があいたような寂しさを感じている描写もあるようです。
そんな彼らのいつもの普通の生活の中、突如現れる不思議な存在。
なぜそれが異質だと感じるのか、気になって仕方がないのか。
本当は理由を「知っている」のかもしれません。

 


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Wanderer Wanderer あなただぁれ?
外野からすりゃそりゃ至極当然
戻ろう 帰ろう やだどうして?
ここまで来りゃそりゃ一心同体
でも無理だね
だって僕らは
自ら問い答え探し
戸惑い迷う生物だから

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姿かたちを変えて迎えに来た仲間のことを、彼らは覚えていません。
関係のない人からすれば、当たり前のこと…。
“覚えていない自分”にとっては、急にあらわれた何かに
仲間だよ、帰ろう、君の世界は別にあるって言われたところで
本来なら、恐怖や違和感しか感じないのではないでしょうか。

 

それも、その世界が
「アイドルではないけれど、それなりにうまくいっている世界」
であればあるほど。

 

さて、またやってきました。
「ここまで来りゃそりゃ一心同体」からの「でも無理だね」

 

順当に解釈しようとすると「今までずっと一緒にいたんだから、
僕らもう一心同体みたいなもんでしょ?」と行きたいところなのに、無理。

 

逆から読み解いてみるのはありでしょうか。
自ら問いい答えを探そうとせずにはいられないから、無理。
つまり、何となく流れに身を任せることはできない。

 

んんん、すっきりしない!!!
でも1番も2番も、解釈を諦めてしまうと
「一緒にいることができなくなる」につながってしまうこのパート。
うわーーーーーん、誰か素敵な考察ください;;;;

 


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ドア
立ち並ぶドア
選ぶ意味とは
憧れた空
回り出す独楽
描かれた虎
過ぎ去りし咎
打ち破る永遠
ドア

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いくつもの同じような分岐点。

 

小さなことでも、選ぶということは、自分の運命を決めること。

 

狭い、暗いと表現があったところから考えると、
自分たちよりも一段階上にある世界。

 

回り始めた独楽は自分の意志では止まれません。
独楽は、ひとり遊び、といった意味も含まれるそうなので、
それぞれが個々に活動していたのに
何の定めか今は一緒にいる彼らの運命が動き出したようなイメージ。

 

縁起物の虎。
絵に描かれた虎は憧れの象徴でしょうか。
そういえばDANJIでも憧れの壁画がありましたね。

 

過去の罪、とは、一体なんでしょう…?
これまた語感や音を合わせるには強い意味を持った言葉。

 

ずっと変わらないものを打ち破る、つまり変えていく。
もしくは、ずっと続けていけると思っていたものを、壊す。
これもかなり力のある言葉…。

 


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Wanderer Wandere また分岐点?
一生からすりゃそりゃ一炊之夢

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「一炊之夢」は人の人生、もしくは人の繁栄は儚く短い、といった意味です。
長い時間を比べれば、それらはあっという間という意味。
ただ、すごく気になってしまうのが、

 

“またお別れなの?”

 

終盤になってもゴールが見えてきません。
もうなんなの、怖い…。

 


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Wanderer Wanderer 今どこらへん?
上空から見りゃそりゃ一目瞭然
見えない 掴めない まだ?どんだけ?
色彩で埋めりゃそりゃ一望千里
あとちょっとだね
きっと僕らは
命を賭し声を枯らし
繋がり迷う生物だから

I..., I wander

I..., I wander

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今どこらへん?まだ?どんだけ?
焦りが募ってしまうのは私だけでしょうか。

 

ドアに色を付けることができれば、パラレルワールドに迷い込んだメンバーは
こちら側に帰ってこれるそうです。
色彩で埋める、は、きっとドアに色を塗ることでしょう。

 

ここで初めて先が見える「あとちょっとだね」ですが、
そのドアを押し開けた先にあるのは、はたしてどんな世界なのか。
言葉尻を拾いたがったがゆえに、余計に一つ一つが怖くなってきてしまいました。
ファイナルの12月24日には、何が起きるんでしょう。

 

 うっかり考えすぎて悲しいお別れの方向にしか考えられなくなってしまったので、文字にすることに今までで一番時間をかけた気がします…。

どうかそんな事態にだけはなりませんように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうなったらやっぱりファイナルは社長がトンチキなお衣裳着て
50センチくらいの小っちゃい扉からモタモタ出てきて
「どうも~~~~!!めいずの創設者でぇ~~~す!!」
って雰囲気ぶち壊しでヨタヨタ出てくるくらいしてもらえませんかね????